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精度の出ないアラーム時刻とジリジリという音が楽しい
メモボックスには珍しいスクエア型です。10K金張りなので,あまり黄色が強くなく,白っぽい感じがあります。ムーブメントは手巻きのmodel K910(17 石)です。Momovoxのアラーム針のセットは1度違えば,2分のアラーム時刻の差になるので,正確なアラーム時刻の設定は難しい。ジリジリというアラーム音は上品でも粋でも,心地よくもない。アラームのゼンマイをいっぱいに巻けば周囲に恥ずかしいくらいの大きな音がする。アラームが作動し終わってゼンマイが解けきった後は,個体に依らず,時計を降るとすこしガタガタという音がする。これは時計のケースを叩くハンマーが揺れる音らしく,メモボックスに共通の特性です。Movementの形式から1960年代後半くらいの製造ではないかと思う。Momovoxには,色々なケースと文字盤があり,コレクションするには楽しいアイテムの一つ。
2個の竜頭のうち,上方のものはアラーム用のゼンマイを巻くために使う。かつて,シチズンが売り出していら4 Handsとよばれる機械式アラーム時計は,Momovoxと同じ機構なので同じジリジリ音がする(シチズンがMomovoxの機構をパクったのかな?)。
この時計,時針と分針の先端部分1/3が黒く塗られている。この着色はオリジナルなのか,過去の持ち主が手を加えたものか判然としない。こんな謎も古い時計をコレクションする楽しみの一つ。
specifications
- Movement: K910(17 石), 自動巻
- Case material: 10K金張り
- Size: 35 mm(リューズを含まず)
- ラグ巾:
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